降雪地域における重機油圧ホースへの雪の影響と対策:安全な作業環境のために
2025.02.01
油圧ホース
札幌市西区
油圧ホース
油圧ホース修理
油圧ホース制作
除雪
1. はじめに
建設現場や除雪作業などで活躍する重機にとって、油圧ホースは動力伝達の重要な役割を担っています。しかし、降雪地域においては、雪が油圧ホースに様々な悪影響を及ぼし、故障や事故の原因となることがあります。
この記事では、降雪地域における油圧ホースへの雪の影響と、その対策について詳しく解説します。安全な作業環境を維持するために、ぜひ参考にしてください。
2. 降雪地域における油圧ホースへの雪の影響
凍結によるホースの劣化:低温下では、油圧ホース内の作動油が粘性を増し、ホースの柔軟性が失われます。繰り返し凍結と融解が起こると、ホースの劣化が促進され、ひび割れや亀裂が生じやすくなります。
雪の付着による負荷増加:ホースに雪が付着すると、ホースの重量が増加し、屈曲や振動による負荷が大きくなります。特に、ホースが密集している箇所や、可動部分に近接している箇所では、雪の付着による負荷が集中し、ホースの損傷につながる可能性があります。融雪剤による腐食:道路や路面に散布された融雪剤(塩化カルシウムなど)が、ホースに付着すると、腐食を促進する可能性があります。融雪剤は、ホースの材質によっては劣化を早める原因となります。
雪による視界不良:降雪時は視界が悪くなり、油圧ホースの状態を確認しづらくなります。異常の早期発見が遅れることで、重大な事故につながるリスクが高まります。
3. 降雪地域における油圧ホースの対策
定期的な点検とメンテナンス:降雪前に、油圧ホースの状態を点検し、劣化や損傷が見られる場合は交換します。降雪期間中は、定期的にホースの状態を確認し、雪の付着や凍結、融雪剤の付着がないか確認します。作業終了後や、長期保管前には、ホースを清掃し、乾燥した状態で保管します。
- 適切なホースの選定:寒冷地仕様の耐寒性油圧ホースを選定します。
- ホースの材質は、耐油性、耐摩耗性、耐候性に加え、耐寒性も考慮します。
- ホースのサイズは、使用圧力や流量に合わせて適切なものを選定します。
- ホースの保護対策:ホースに雪が付着しにくいように、保護カバーや断熱材などを装着します。
- ホースが可動部分に接触しないように、適切な固定方法や取り回しを行います。
- 融雪剤が付着した場合は、速やかに水で洗い流し、乾燥させます。
- 作業環境の整備:除雪作業を行う場所は、できる限り平坦で安全な場所を選びます。
- 降雪時は、視界を確保するために、照明を適切に設置します。
- 作業員への安全教育を徹底し、油圧ホースの点検方法や異常時の対処法を周知します。
-
- 降雪地域における重機油圧ホースの管理は、安全な作業環境を維持するために非常に重要です。定期的な点検とメンテナンス、適切なホースの選定、保護対策、作業環境の整備などを徹底し、事故を未然に防ぎましょう。
- また、油圧ホースの点検・交換は、専門業者に依頼することを推奨します。作業に関する安全基準や法令を遵守し、安全第一で作業を行いましょう。
油圧ホースの事前点検・交換は、札幌自動車整備センターへご相談下さい
☎011-662-4547
営業時間 8:30~17:30
定休日 日・祝・第二/第四/第五土曜日